練習してきてくれる理由~みんなどんな練習してるの?~

レッスン

今日も記事を読んでくださり有難うございます、チェリストの近藤悠叶です。

先日書いた記事では、レッスンに来てくださる生徒さんの目的はそれぞれで、レッスンの半分をお話にしたっていいじゃないかというお話でした。

今日はまた別のパターンです。お家で練習してきてくださる生徒さんのお話です。

練習してきてくれる生徒さんのタイプ

 お仕事をしながらでも、練習する時間をなるべく作ってレッスンにきてくださる方は、まずどのようなタイプが多いのでしょうか?

昔チェロやピアノなど楽器を習い事にしてた

弾きたい曲(目標になるもの)がある

演奏することに関して自立したいと思ってる

負けず嫌い

アマオケに入ってる、または昔入ってた

自分ができるようになってくるのが嬉しくて気づいたらほぼ毎日練習してる

褒められたい

このような傾向がうちの教室の生徒さんの中では多い気がします。

・・・練習する感じがなんとなく伝わりますよね、なんとなく。

褒められたい一身で

 一番最後の「褒められたい」人口も地味に多いと思います。以前勤めていた音楽教室の生徒さんでも「褒められるのが嬉しいから練習する気持ちになる」という意見も多くて、大人になると「出来て当たり前」がとにかく多いんですよね。

「できない」って言ったら「そうなんだー」って言われて仕事振ってもらえなくなったり、「できる」と言っても当たり前すぎて「有難うございます」って言われるだけ。

家事でも、家事やって当たり前になってるし。家事は底が知れないですよねほんと。

 でも、レッスンの場において、家で練習してきたことは必ずレッスンで分かります。

忙しい中練習してきてくれて、私はとても嬉しいわけですよ。よくレッスンでも

「ここ、よく練習してきてくださいましたよね?」

と、声かけすると

「わかる?!めっちゃ練習したの!!!」

って前のめりで反応してくれます(笑)前のめりじゃない方でも、練習の成果を照れながら遠慮気味に

「まぁ・・・少しだけ・・・」

とボソッと反応してくれたり。そんな謙遜しないでいただきたいです。練習してきてくれたことには間違いないのですから。

できることを少しでも増やしたい

 また、昔チェロを数年でも経験していたり、子供の頃にピアノを習ってたことがある方は、練習が当たり前と思って過ごしてきている方たちなので、練習する時間がなかったことをレッスン前に懺悔してきてくれることもあります。

私は練習してきてくれること自体が嬉しいので、そんなに追い詰めなくても・・・となるので、練習する時間がなかったら、今日のレッスンは一緒に練習する時間にしましょう!とよくお伝えしています。

 この方々が取り組んでいる練習は、生徒さんそれぞれ課題はありますが主に

教本での基礎練習

練習曲

課題曲

この3つです。(練習曲に行かない人もいます)この3つを1時間でやります(笑)
時間配分が大変です・・・!

教本も色々な種類があって、

総合的な基礎練習が載っている教本

音階に特化した教本

ポジション移動に特化した教本

など、様々なテクニックを習得するための教本があります。

 総合的な基礎練習の教本に取り組んでいる方は、基礎中の基礎を練習するので大体20分~30分かけて一緒に課題を練習して、残りの時間は課題曲を練習します。

課題曲は生徒さんがやりたい曲に取り組んでもらっていますが、どうしても基礎で追いつかないところもあるので、そこは断片的に練習して繋げていきます。
それでも攻略が難しそうなテクニックがあれば、私自身が補足的にそのテクニックが補えるように練習曲や課題を自作して取り組んでもらうこともあります。

それで生徒さんが弾けるようになるならいいですし、生徒さんがつまずくところはほかの生徒さんもつまずきやすいところでもあるので、同じようなパターンに陥ったとき、作った課題に取り組んでもらえれば「できる」自信にも繋がるのではないかと思っています。

さらなる高みへ

 音階やポジション移動に特化した教本を使っている方は、使っている教本が我々プロの演奏者でも使うようなものを扱っているためそこそこ難しいのですが、基礎中の基礎から一歩前に進んでいるため、どうすれば曲を演奏する際に応用できるのかなどの視点を持って取り組んでいます。これを大体10分~15分。

そのあと練習曲という、弓の扱い方やフレーズの取り方などを意識した練習目的の曲(無伴奏)にいきます。これは移弦の応用テクニックや、弓の配分、楽譜の見方、左手の移動の仕方など、様々な視点で練習していきます。

場合によってはこの練習曲で20分くらい使うときもあります。そうすると課題曲に使える時間が減るのですが、その時は次回のレッスンは課題曲を優先して取り組んでもらうことによってバランスを取れるようにしています。

 取り組む課題曲も、巷で聞いたことのあるエルガー作曲『愛の挨拶』やサンサーンス『白鳥』、渋いブラームス『チェロソナタ第1番1楽章』など、チェロといえばな曲たちがいっぱいです。

このあたりになると、生徒さん自身がどのように曲を感じているのか、どのような音が出したいのかがはっきりしてくるので、私が汲み取ったり、実際に聞いたりしてトライアンドエラーを繰り返します。

 

 ちなみにですが、この辺りの方々に数年前に自分の演奏を録音して聞いてみてはどうか?

と、提案したことがあったんですね。もちろん反応は嫌そうでしたが(笑)

しかし、客観的に自分の音を聞くことができると理解すると、進んで録音するようになったみたいで、今では

「この前録音して聞いてみたら~」

というセリフが生徒さんからよく出てくるんですよね。
とても素晴らしいことではあるんですが、講師としてちょっと怖くなりましたね(笑)
大きく成長されることはとても嬉しいです。

それに合わせて、私自身も大きく成長せねばならぬと、日々プレッシャーを感じております・・・(苦笑)

苦しい練習を楽しい練習へ

 お家で練習してきてくれるというのは有難いことです。ただ、できるだけ追い詰めず楽しんで練習してほしいと常々思います。

 過去に勤めていた音楽教室で、社会人なりたての生徒さんを見させてもらったことがありました。その方はやる気がすごくあって覚えも良くて筋が良かった。だからこそ本人も家で自発的に一生懸命練習してきてくれました。

その方は、ある日レッスンで泣き出してしまって

「チェロを見ると涙が出てくる。練習しても思うような音が出せないから練習するのに、どんどん分からなくなってきてできなくなってくるのがつらい。もうやめたい。」

と、苦しい想いを話してくれました。

本来楽しくあるべき趣味が苦しくなってしまう。

突き詰めてしまう性格もあったかもしれないけど、そうであっても何かフォローする言葉をレッスンでもっとかけてあげられる場面があったのではないだろうか。

そのような経験が私にはあり、苦しい練習ではなく、楽しい練習を提供できるように心がけています。

今日も最後まで読んでいただき有難うございました。

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