アンドレア・シェニエを通して

4月末からGWにかけてこちらの公演にお世話になっておりました。

全然知らない作品と作曲家で、オペラも久しぶり。個人練習をやり始めて思ったことは、まず転調が多くて音がわからなくなる、そして半音階の多さ!!!

そしてオペラの勉強の仕方を忘れるというなかなか準備が大変な演目でした。

そしてね、とんでもなく豪華なキャスト陣でとんでもないんですよ、これ本当に。リハが始まって歌合せがあったりもしたんですけど正直いっぱいいっぱいでこれまた頑張って弾いて気づいたら終わってるパターンかなと思ってたんですが、本番はキャストの歌、表現、演技全てに震えて弾きながら泣きそうになるわで大変。

でもね、オケの客演としてでも作品に色を付ける作業に携われることがこんなにも幸せで贅沢なんだなあと痛感しました。この演目のおかげで自分がもう少しこういうことができるようになりたいとか、基礎練疎かにしてたのが表面化してこういう練習していかないといけないなとか、自分の歌い方で原点を思い直したとか、とにかく収穫が多かったです。

あとは、自分の感情とメンタルコントロール。春だから余計にだったけどメンタルズタボロだったんですよ笑。弾けないわ対応力ないわで絶望感がすごくて隣で弾いてくださった方にはご迷惑おかけして申し訳なかったなぁと。少しのネガティヴを口にするのはいいけど、自分を卑下までしてしまうと困ってしまうよなあと。

隣で弾いてくださった方とお話をしてて気づいたのは、ずっと私は私自身を大事にしてこなかったということです。いつも他人を優先して自分を大切にしていなかった。過去のトラウマもあるしそれらに蓋して生きて来たけど、そろそろもう辞めて、手放して、正と負両方もつ自分を受け入れてあげないといけないなあと思いました。自分を受け入れるのは正直言ってめっちゃ怖いですけど、まだまだこの世界を見ていたいので、少しずつ受け入れていけたらいいなと思います。

脱線したけど、この公演乗れて本当によかった。

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