先日、糸の音紬ぎ-コトノハ-が無事終演致しました。
ご来場くださったお客様、応援してくださった皆様、会場オーナー夫妻、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
そして、共演してくれたピアニストの安藤弘子ちゃん、いつもいつもありがとうございます。

コンサートタイトルをつけていますが、実質リサイタルのようなものです。
今回はうたをテーマにして、メインはアルペジョーネソナタでした。
アルペジョーネは大学院を出る時に全楽章暗譜で弾いていますが、あれからはや何年…
テクニック的なことに関しては学生のときがよく弾けていたと思いますが、表現に関しては、今回は学生のときにやりたくてもできなかった表現をすると決めて臨んでみて、ある程度は達成できたかなとは思います。
今年の上半期、自分の生きる上での考え方を変えたおかげなのか、周りから演奏がいい方向に変わった、懐が深くなった、など褒めて頂けたりしてちょっぴり嬉しかったり。
音楽をする上で歳を重ねるということがどういうことなのか、あの時にはわからなかったけど、ようやく少しわかるようになりました。
学生のとき、師匠に自分の誕生日が来るのが嫌だと話したことがあるのですが、そのときに師匠から言われたのは
歳を重ねるのも悪くないわよ。素敵な女性になりなさい。
というお言葉でした。
素敵な女性になれているのか、これは全く分かりませんが、歳を重ねるのも悪くないと今の私は思います。
こうやって、少しずつ色んなものが削ぎ落とされ、深くなり、自分の音楽も変わってくるのだなぁと思います。
今後もスローペースですが自主企画、そしてリサイタルを続けていきたいと思います。

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